私、英語とこんな付き合い方をしています(ツール編)〜 Part 3 〜

リーディング・ライティング:辞書

前回はプレイン・イングリッシュの話をしましたが、今回のテーマは辞書です。リーディング、ライティングのどちらのシーンでも必要になります。辞書サービスとしては、おそらくWeblio英辞郎の二つが代表格だと思います。どちらも似たようなサービスで、無料プラン、無料だが登録が必要なプラン、有料プランがあり、登録すると単語帳が作れるようになったり、月300円払って有料会員になると広告フリーとなり、より多くの単語帳が作れるようになったりします。

以下、両サービスの画面の例です。英辞郎の方は無料プランなので広告がいっぱいです(笑)

Weblioの画面

英辞郎の画面。無料版なので広告がいっぱいw

どちらも素晴らしいサービスですが、想定している使い方が若干異なっているように思います。Weblioはどちらかというと単語の意味を調べたり覚えるために使われることを想定しているのに対し、英辞郎は例文が豊富で、単語の意味だけではなく、その単語が文章の中でどう使われるかを調べる、というような使い方を想定しているようです。したがって、どちらのサービスががいい or 悪い、という話ではなく、目的によって使い分けるべきでしょう。私は、Weblioは有料サービス、英辞郎は無料プランを使っています。Weblioの無料サービスだと単語帳に200語までしか登録できず、すぐに一杯になってしまうので、やむなく有料版のWeblioを使っています。

ただ、これらのサービスで自分なりの単語帳を作っても、それらをつらつら眺めているだけではどうにも身につかない、と考える人も多いかと思います。そこで、次に紹介するのがQuizletというサービスです。Quizletは英語の勉強に特化したものではなく、いわゆる「暗記カード」をWebで実現したようなサービスです。短冊型のカードの表に質問を、裏に答えを書いてカードをめくりながら覚える、というのは古い人なら誰しもやったことがあるのではないかと思います(もちろん私もそのような口ですw)。Quizletはまさにこのようなツールで、「何かを覚える」際に汎用的に使うことができます。当然、英単語を覚えるための単語帳のように使うこともできるわけです。

Quizletの面白い点は、ソーシャルネットワーク的な要素を取り込んでいて、誰かが作った単語帳を別の人が使ったりできる点です。また、ゲーム的な要素(ゲーミフィケーション)が含まれていて、楽しみながら学ぶことができるようにもなっています。Quizletにも有料版と無料版があります。そう高くはなかったので私は試しに有料版を使ってますが、無料版でも十分な気がします。Quizletは、先生モード(出題者側)、生徒モード(回答者側)のようなもが用意されているため、最近では学校や塾、予備校などの教育現場でも使われているようです。

Quizletの単語カードの画面は以下のような感じです。ここで示したのはiPhoneアプリの例ですが、ほぼ同様のことがPC上のWebインターフェースでもできます。

Quizlet単語カードのデモ

ここで使っている単語帳は巷の受験生がよく使う「東大英単語熟語」(俗に「鉄壁」と呼ばれている)という本が元になっています。この単語帳は私自身が作ったわけではなく、誰か別の人が作った単語帳を使わせていただいているわけです。元ネタが書籍なので、著作権的には少々グレーな気もしますが、ともかくQuizletが持つソーシャル的な側面はご理解いただけるのではないかと思います。

また、Quizletのゲーミフィケーションによる学習の様子を以下に示します。

Quizletのゲーミフィケーションによる学習のデモ

以前はもう少しゲームの種類もあったように思いますが、現在は単純なマッチング・ゲームしかないようです。

Quizletには単語カードやマッチゲームの他に「学習モード」や「テストモード」なども用意されており、さまざまな方法で学習することができます。また、英語関連だけでなく、数学、化学、プログラミングなど、さまざまなコンテンツ(学習セット)が用意されているのもQuizletの魅力の一つです。

次回

辞書サービスについては以上です。次回は翻訳サービスについてお話をしたいと思います。

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