こんなニュースを見ました。明示的に白黒がはっきりしなくてなんか釈然としません。私には、「白であるという証明が出来ないので、黒であるとした記事を白とせい、という要求を棄却した」というふうに見えます。本当のところはどうなのでしょう? これは当事者以外はわからないのだと思います。
先日、ある人の影響でナチによる迫害を受けたが九死に一生を得た人の書いた「夜」(エリ ヴィーゼル著)という本を読みました。こういうことは二度と起きてはいけないし、我々もこのような負の歴史を決して忘れてもいけないと強く思いました。それと同時に、昔読んだ「中国の旅」という本も思い出されました。先のニュースで訴えられた本田勝一氏の書いた本です。
当時この本を読んだ私はまだ中学生か高校生。学校の課題図書だったので読んだのですが、まだまだ、その頃の私は疑うことを知らない子供でしたので、そこに書かれていた内容はストレートに(なんのフィルターもかからず)、記憶の中に残りました。
「夜」を読んだ後、「中国の旅」についてAmazon等のレビューを読み、この本で書かれていることの信憑性にかなり疑わしい点があることを知りました。たしかに一理あるな、と。また、読んだ当時、まったく疑うことをしなかった自分にもちょっとビックリするやら恥ずかしいやら。
ものを一面から見ることの恐ろしさをちょっと垣間見た気がします。あえて、物事を裏側から見てみるという事も大切。「中国の旅」に限らず、100%正しいとか、100%ウソ、とか、そうシロクロはっきりすることはそうないわけで、いろいろな面からみて、自分なりの解釈を加えた上で、吸収する必要があるのだと。
ちょっと気づくの遅すぎ、という気もしますが、これから気をつけていきたいと思います。