前回は「私、英語とこんな付き合い方をしています(ツール編)」として、どのようなツールを使いながら英語と日々向き合っているか、という話をさせていただきました。今回は少し視点を変えて、私が日頃どのような素材(マテリアル)を使って英語に取り組んでいるか、という話をさせていただこうかと思います。ツールに比べると素材はほぼ無限なので網羅的に紹介するのは不可能だと思いますが、私が日頃お世話になっているものを紹介することで、多少なりとも皆さんの参考になれば、と思います。
はじめに
本題に入る前に少々説教じみた話からしたいと思います。以下のような簡単な算数問題を解いてみましょう。
簡単ですね。答えは、
です。
さて、この式が何を表しているか分かりますでしょうか? 仮に英語を100%分かる人と英語が70%しか分からない人がいたとします。英語を70%しか分からない人が100%分かる人と同じ量を理解するのに、100%分かる人に比べてどれぐらいの時間を費やさなきゃいか、というのをこの「X」は表しているのです。つまり、1.4倍くらいの時間を費やさなければならない。英語が50%しか分からなかったら、100%分かる人の2倍時間を割かねばならない。これは明らかに非効率です。英語は「コミュニケーションのためのツールだからできた方がいい」とか「自分の意見を主張するのに必要」とかいろいろ言われます。もちろんそれらも真なのですが、そもそも圧倒的に皆さんの時間の節約になるわけです。どうです? 少しやる気が出てきましたでしょうか?
プレゼンテーション
世の中には色々な方がプレゼンテーションをしている、いわゆるTalks系コンテンツがたくさんあります。その中でも最も有名かつ有益なのはTED Talksだろうと思います。皆さん1度や2度は見られたことがあるのではないかと。TED Talksのほとんどは英語で行われていますので、英語の勉強になるのはもちろんのこと、内容も素晴らしいものばかりなので、話を聞くだけでもとても勉強になります。プレゼンテーションスタイルにも定評がありますので、学ぶところ満載です。
https://www.ted.com/talks より引用
TED Talksにはほぼ全て英語のスクリプトがついていますし、日本語スクリプトも用意されているのもが多いです。意味が分からないとことがあったら英語字幕と日本語字幕を切り替えながら見てみるといいでしょう。再生速度も調整できますので、ちょっと聞き取りにくいと思ったら0.75倍速にして再生してみるとか、少しチャレンジをしてみたければ1.25倍速で聞き取れるかやってみるなんてこともできます。Podcastで配信されていたりもするので、隙間時間ちょっと聞いたりもできますね。また、TED Talksにはいろいろなサブプログラムがあります。草の根的なTEDxとか教育に特化したTED-Edなど、皆さんのご興味ご関心のあるところをピックアップして聞かれるといいと思います。
また、VMwareにおられる方(特にエンジニア)なら、TechTalks(注:VMware社内の技術系プレゼンテーションのアーカイブ。2022年12月時点で1500本以上アーカイブされている)がベストなコンテンツです。開発エンジニアやProduct Managementの人が、いろいろな製品や技術についてのプレゼンがアーカイブされています。これを聞くと技術の勉強にもなり、かつ、英語も学べるので一挙両得。さらに、いろいろな種類の英語を聞けるのもメリットです。TechTalksで喋っているのはアメリカ人だけではなく、ヨーロッパの人だったり、インドの人だったり、中国の人だったり、いろんな国の方々が喋っています。TED Talksも世界中の人が話していますが、若干英語は洗練され過ぎている気がします。その点VMwareのTechTalksは、そのような洗練さがあまりなく(失礼)、各国の生の英語が聞けるので、まさに一粒で三度美味しい貴重なリソースです。ぜひ活用しましょう!
マテリアル編Part-1はここまでです。次回はニュースなどを取り上げたいと思います。
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