今年もまた一年の総括を書く時期がやってきました。このBlogでの総括書きは2017年からやってますが、それ以前はFacebookで2014年からやってましたので、それから数えると今回で12回目です。元気なうちは続けていこうと思っています。
主な出来事
- 1月 謎の体調不良、4人目の孫が誕生、JANOG55で当たり屋に遭遇
- 2月 VMUG/UserConで昔話を、CTAB開催
- 3月 1日だけ花粉症発症、修さん最終講義、ありがとうございました、auへMNP
- 4月 謎の体調不良、vSphere徹底入門出版
- 5月 VCF VCP Architect取得
- 6月 VMライブ、楽しかった!
- 7月 大腸胃内視鏡検査、問題なし。JANOG56で松江初体験、いいとこですね
- 8月 風邪?
- 9月 VMセッション、業界セッション、還暦を迎える
- 10月 EXPLORE on Tour、忙しかったー
- 11月 ONIC開催、忙しさのピークは過ぎたと思いきや、その後もなぜか忙しく・・
- 12月 VMライブ、ヒデさん墓参り
今年めでたく還暦を迎えることができました。お友達の皆さんにお祝いなどもしていただいたりで感謝です。60年、過ごしてみればあっという間でしたね。次は元気に古希を迎えられるよう、健康に気をつけていきたいと思います。
そういえば、京都のJANOGで当たり屋と思わしき二人組に遭遇しました。2次会を終えてホテルに向かうのにスマホを見ながら歩いていたら、若い男性と軽くぶつかりました。すみません、と一言言って行こうとすると「おい待て!」と呼び止められました。ぶつかった相手の男性がスマホを落として画面が割れた、というのです。最初は申し訳ないことをしたと思い対応をしていたのですが、「自分はまだ学生で修理代払えない。両親は離婚し、母ちゃんと二人暮らしで母親にも迷惑かけられない」などと聞いてもないことをつらつらと話し始めて、なんだかちょっと雲行きが怪しくなってきました。こちらもまだ申し訳ないという気持ちはありつつも、もし修理代などを負担するなら警察を呼んで第三者立ち会いのもとでないと何もできない、と繰り返して言うと、最後は諦めて「もぉええわ」と言って去っていきました。真偽のほどは分からないのですが、色々考えるとやっぱり当たり屋だったのなかなー、と思います。皆さんもお気をつけください。
今年は「vSphere徹底入門」を出すことができたのも大きな出来事でした。以前は「VMware徹底入門」というタイトルで第4版まで出してきましたが、その第4版が出たのは2015年、vSphere 6.0対応というもので、いささか情報が古くなってしまっていました。そこで、最新版の書籍を出そう、というボランティアチームが社内で立ち上がり、2023年から活動を開始しました。その後BroadcomのVMware買収などもあり、予定より少々時間がかかってしまいましたが、vSphere 8.0U3を元にした最新版を書き上げ、書籍名も「VMware徹底入門」から「vSphere徹底入門」と新たにして4月に無事出版となりました。ご存知の通り、すでにVCF 9.0がリリースされてはいますが、根底となるvSphereには大きなアーキテクチャ上の変更はないので、vSphere 8をお使いの方だけではなく、VCF 9をお使いの皆様にもお役に立てる内容になっているはずです。
Amazon.co.jpより引用
と、あたかも自分で書き上げたような書きっぷりですが、私が書いたのは前書きと謝辞くらいで、実際の執筆・レビューにあたったのは30名以上の有志メンバーです。最終的に600ページを超える大作となりました。業務の合間時間を見つけこれだけのものを書いたりレビューしたりするのはもう大変なご苦労だったと思います。執筆者、レビュワーのみなさん、本当にお疲れ様でした。弊社第一線のエンジニアたちの渾身の一冊ですので、是非みなさんお手元に一冊どうぞ!
新たな取り組み
- NixOSへの移行
- 翻訳
- AUへNMP
自宅ネットワークで動かしているunbound、CoreDNSをNixOSに引っ越しました。それまではPhoton OSの上で動かしてきたのですが、もともとNixOSに興味があったので、この機に移行してみることにしました。
NixOSはNixパッケージマネージャをベースにしたLinuxディストリビューションです。関数型のNix言語で設定を宣言的に定義をすることができ、変更に関して一貫性を保つことができるようになっています。ちょいクセのあるやつなので慣れるまで若干時間がかかりますが、いったん慣れてしまえばとても気持ちよく使うことができます。
今年は、翻訳作業にも取り組みました。以前訳したSDN本と同じシリーズ、Larry PetersonとBruce Davie著の “What We Talk About When We Talk About Systems - Essays on the Systems Approach” という本です。これは彼らがここ数年ニュースレターとして書き溜めてきたエッセイから抜粋して一冊の本にまとめたものです。

Broadcomは副業規定が極めて厳しいため、今回の翻訳作業に関してもきちんと利益相反の審査を受けて行なっています。その結果、完全に無報酬かつ業務時間外、あくまで個人として行う、という条件となりましたが、とっても面白い本なので、日本の皆さんの一人でも多くの方に読んでもらえたらと思い翻訳することにしました。暇見つけてちょこちょこ訳しているので当初の予定より少々時間がかかっていますが、来年のどこかのタイミングで出せると思いますのでお楽しみに!(私自身が一番楽しみにしているかもw)。
やめた物
- ahamo
- ランニング(いや、やめたつもりはないのですが、事実上停止中w)
SNS
今年Facebookで多くの「いいね!」をいただいたのは、
- 3位 INTEROP@幕張(115件)
- 2位 シャトーブリアン10枚(140件)
- 1位 還暦(177件)
やはり1番多くのいいねをいたただいたのは還暦ポストでした! でも、今回はご要望にお応えして(誰もしてないw)2位だったシャトーブリアンの写真を再掲しておきます。

一方、X/Twitterで最も多くのImpressionをいただいたのは、ONICで阿部さんの発表に関して呟いた、
高圧変圧器のリードタイムが5〜10年ってマジかッ!#Onic_japan #ONIC #OpenNetworkIngConference #軽井沢 pic.twitter.com/lqp4y8I6nU
— Motonori Shindo / 進藤資訓 @ ヴイエムウェア最高技術責任者(北アジア担当) (@motonori_shindo) November 7, 2025
でした。
実はこの投稿、プチバズりまして、しばらくXの通知が止まらなくなりました。以前にも似たような状況になったことがあるのですが(サブネットマスクが設定できないWi-Fiルータについて呟いた時)、今回はその時よりも倍近いImpressionをいただきました。この程度のImpressionでこんな感じだとすると、インフルエンサーの方々って四六時中通知が来てるんでしょうね(通知切ってるのかもしれませんが・・)。
映画
今年見た映画・ドラマ、ベスト3(写真は https://www.themoviedb.org/ より引用):
- 1位 国宝
- 2位 鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来
- 3位 地面師たち
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「国宝」はなんと言っても今年のベストでしょう! 素晴らしい映画でした。役者さんってすごいですよねー。
「鬼滅の刃」は地元の映画館の21時過ぎからのレイトショーを観に行ったのですが、「こんな時間でも大勢観に来るんだなー、さすが鬼滅!」と思っていたら、半分くらいのお客さんは同じ時間に隣のシアターでやっていた「国宝」に吸い込まれていったのでした(笑)。どうりで年齢問わず女性が多かったわけだ。さすが吉沢亮、横浜流星のイケメンコンビ!
「地面師たち」は今年の作品ではありませんが、遅ればせながら今年観たので。。。これも最高に面白かったです。続編が出そうな雰囲気ですので、今から楽しみです。
学習
- Nix & NixOS
- AWS Bedrock / SageMaker
- MCP
Nix/NixOSについては先述の通りです。必要に迫られて勉強しました。他はやはりAI関連が多かったですね。進歩が早すぎて追いつくことができない沼ですが、だからこそ面白い。Comfidential Computingについてもっとやりたかったのですが、これは来年に持ち越しです。
読書
今年読んだのは7冊(技術系5冊、非技術系2冊)でした。うち英語で読んだのは2冊。
例年、BEST BOOK OF THE YEARには技術書を取り上げることが多いのですが、今年はちょっと毛色の違う本を取り上げたいと思います。
Amazon.co.jpより引用
この手の本をたくさん読んでいる訳ではないので比較はできないのですが、割と説得力ある内容だったと思います。お金の話はちょっとやらしいので、なんか「無頓着が美徳」みたいな風潮もあると思うんですが、若い頃からキッチリしておいた方が絶対良いと思います。決してお金に執着しなさい、と言っている訳ではありません。あくまでリテラシーを高めておくべき、ってことです。自分は全くできてなかったですから、自戒の意味も込めこれからの若い方にお薦めしたい一冊です。
バイタル&健康
今年は何回か体調を崩すことがありましたが、特に大病をすることもなく過ごすことができました。ありがたや、ありがたや。
舌下免疫治療を始めたのは去年の総括でお伝えしましたが、今年はその成果を確認する年でした。一般的には舌下免疫治療がフルに効くのには3年かかると言われていますが、私の場合は1年目でも十分にその効果を確認することができました。例年花粉の時期は2〜3ヶ月辛い思いをするのですが、今年はなんと花粉症の症状(鼻水)が出たのはたったの1日! あとは特に辛い思いをすることはありませんでした。私の場合アレルギー反応があるのはほぼスギのみ(ケヤキは少々)で、特に舌下免疫治療が効果的に効くのかもしれません。とにかく本当に楽でした。フルに効くにようになったら何年かは効果が持続するらしいので服用を休止できるようなのですが、さして手間がかかるわけではなく、こんなに楽ならずっと飲んでいたい気分です。今までありとあらゆる方法(各種飲薬、注射、レーザー、紫蘇、お茶、などなど)を試してきて全て裏切られてきましたが、舌下免疫治療は本当に素晴らしいです。個人的にはノーベル賞をあげたいっ!
今年は仕事の忙しさを言い訳に、全然走ることができませんでした。体は悔しいくらいに正直で、体重も単調増加。2019〜2020年で落とした約10キロはもう70%ほど取り戻してます。これ以上太ると切れない服が出てくる(というかもう出ている)、なんとか軌道修正をせねばなりません。
睡眠時間に大きな変化はなさそうです。ジジイの特徴、早寝早起きです。
仕事
BroadcomによるVMwareの買収から2年経ちました。今年はようやくチーム内での仕事も軌道に乗ってきて、自分の役割についても試行錯誤しつつもある程度固まってきたように思います。仕事はAI関連が多いですが、AIは本当に進みの激しい世界で学ぶことだらけなので面白いです。
会社のフラッグシップイベントであるEXPLOREは、昨年はラスベガス、バルセロナでは開かれたものの日本では開かれませんでした。今年は従来とは少し形を変えた EXPLORE on TOUR というイベントとして東京でも開催され、そちらで登壇などもさせていただきました。おかげで9〜10月は死ぬほど忙しかったのですが、なんとかやり切ることができました。お世話になった方々へ感謝です!
来年は少し仕事上で変化があるかも。。。どうなるかな?
プライベート
還暦を迎え4人目の孫も生まれ、正真正銘のジジイとなりました。映画が安く観られるようになった以外のメリットを感じていませんが、元気でいられてるのはありがたいことです。
買ってよかったもの
- HPE Aruba IOn 1930 24G 4SFP+ 195W
- 満丸燻製所の手作りスモークチーズ
- Anker Eufy C10
Arubeのスイッチを買った件はこちらの記事に書きましたので、詳細は省略。
今年一番のヒット商品は「満丸燻製所の手作りスモークチーズ」でした。

河口湖の保養所に行った際に道の駅でたまたま見つけて買ったのですが、これがバカうまでした! 公式ショップや楽天などでも買えますのでチーズ好きな人(いや好きでない人でも)是非買ってみてください。同じ満丸燻製所が作っているスモークベーコンも大変美味しいので、このスモークベーコン&チーズをトーストに乗せて食べるともう天国に行けます(笑)
今年はお掃除ロボットもリプレースしました。今まではiRobotのルンバを使っていたのですが、1)うちの床は水拭きをしない方が良いことがわかった、2)充電部分の故障により充電ができなくなった、をきっかけに、もっと廉価なAnker製のものに買い替えることにしました。ルンバにはなかったケーブルの巻き込みなど、若干の難点はあるものの、概ね問題なく使えているのでとても満足しています。
買って失敗したもの
今年は特に買って失敗したものはなかったです。
Blog
今年はこの総括を含めて4本。ONICの方で何本か書いたので、まずまずと言ったところでしょうか。。
コミュニティへの貢献
こちらはまたしてもさしたる貢献はできませんでした。いくつかのコミュニティのミートアップやイベントに参加させていただきましたが(Take側)、Give BackしたのはVMUG/UserConやONIC BoFでの登壇くらい。コードの貢献はまたしてもできず。情けなや。。
今年開拓した肉屋
- 焼肉ジンギスカン つるや
- 焼肉・光陽
- ピレネー@軽井沢
- 安兵衛@大阪 [肉ビジネス]
- 炭火焼肉ホルモンさわいし@武蔵新城 [肉ビジネス]
- 焼肉29テラス
- pit master VAMOS 梅田
- ビーフキッチン渋谷店
- 焼肉 冷麺 ユッチャン。
- 高麗亭
- 牛の達人 GINZA
- なかむら
- 肉割烹 重㐂 おもき 新日本橋店
今年開拓したお店の中でベストだったのは大崎にある「焼肉・光陽」ですね。ハラミとタンが抜群です。4月に行って感動して、9月にもう一度行っちゃいました。予約取りづらいのが難点です。
光陽にて
次点は武蔵新城の「ホルモンさわいし」です。このお店は「肉ビジネス」に載っていたお店で、ここも予約困難なお店です。偶然予約が取れて5月に行ったのですが、評判通りの美味しさ。その場で次の予約を取ろうと思って「9〜10月頃で予約取れますか?」とお店の人に聞いたら「取れますよ〜」というお返事。すぐに9〜10月で皆の都合がつく日を確認して再度お店の人に聞いたら、なんと予約が取れるというのは来年の9〜10月の話でした! それまでは予約で埋まってるとのこと。なんとも恐るべしです。
2026年の抱負
昨年掲げた2025年の抱負とその結果は、以下のとおりです。
- 読書10冊(技術書5冊、non技術書5冊、うち1冊は英語で)=> 未達
- 1 Project にコードの貢献 => 未達
- 800km走る => 未達
- コミュニティでの発表2回 => 達成
なんとも情けない状態です。来年は敷居を下げる誘惑に駆られますが、ここは志高く(いやさして高くもない)同じ目標に向けて頑張りたいと思います。
皆さん、一年間大変お世話になりました。来年もまた変わらずよろしくお願いいたします。
Photo by BoliviaInteligente on Unsplash


